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問題が見えてこないという問題。

まるで、「わからないことがわからない」と言っているようなものではありますが

こんな状態なら「何も手の施しようがない」と開き直ってしまうことでしょう。

というタイトルの記事が掲載されていました。

それによると、ある定義から女性のひきこもりが国の調査対象がら外されているという

指摘が引きこもり支援団体から上がっているとのことです。

具体的には記事を読んでいただきたいのですが、記事で取り上げられているのが

自助グループ「ひきこもりUX女子会」。いわゆる当事者会活動です。

このブログでも当事者会活動について触れていますが、ひきこもりについてはあまり

触れていませんでした。しかし、発達障害もひきこもりの原因の一つであり

発達障害が原因の二次障害によって引き起こされるケースがあり、切り離せる問題では

ないのです。

国の引きこもりの定義という枠組みからあふれた当事者は当然見えてこず

現状として自助グループといった当事者会がその受け皿になっているのが実情です。

また、自助グループは当事者への配慮からその活動をオープンにしずらく

結果見えづらくなっているとも言えます。

もちろん、当事者会活動さえあれば、問題は解決するかといえばそうとは言えません。

自助グループに参加することは自身の問題をカミングアウトすることに等しく

精神的負担は大きくなります。それゆえに当事者会活動に対して消極的な

当事者の方も多く、それが当事者会活動の難しさでもあります。

わたくしも当事者会活動をするうえで自身のことをカミングアウトして活動しています。

それがいいのかどうなのかは正直わかりませんが、そうやって活動していかないと

見えてこないことが多いのです。

凸凹Fridayで子どもの発達障害に関わっている関係の方が

「その人たちが大人になってどうしているのかが見えてこない」

とおっしゃっていました。

以前、ブログで「不思議ちゃん」のエピソードを書きましたが、

そういう問題が大人になって解消されていればあまり問題ではないのですが

皆が皆、それを解消して大人になっているわけではないのです。

わたくしのように大人になってから発覚しているケースを考えるとそれこそ

こぼれ落ちている人がたくさんいるのではないかとそう感じます。

当事者会活動は「見えてこない問題を明らかにし、その問題を解消する」

ためにあるように思います。国や支援事業所も当事者会活動にもっと

関心を持っていただきたいそう思います。

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