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【ユニークライフ】自閉症の青年を取り巻く様々な人間模様


涼しくなったとはいえ、何だかムシっとジトっとする

そんな気候ではありますが皆さんいかがお過ごしですか?

最近、明石家さんまさんが出演している「Netflix」の

テレビコマーシャルを見かける方は多いかとは思いますが

この「Netflix」にはオリジナル作品と呼ばれる独自コンテンツがあり

日本でも又吉直樹氏の「火花」が映像化され話題を呼びました。

そこに最近気になる作品の配信されていました。

タイトルは「ユニークライフ」。

2017年制作のアメリカのテレビドラマ作品のようです。

主人公の青年は自閉症(自閉症スペクトラム)。

この青年は恋愛に目覚め、周りを翻弄させながら経験・成長していく物語。

1シーズン8話の作品を当事者目線で観てみました。

この青年に自分を照らし合わせてみるとドキッとするような

「当事者あるある」的な要素もいっぱいありました。

このドラマを見れば、発達障害の当事者なら1つや2つは「あるある」と

うなずけるのではないでしょうか? 

「この感情、私だけじゃなかったんだ!」と何だろう客観的に観ました。

もちろん日本の文化とアメリカの文化は違うし、フィクションだし

「こんなのありえない!」と思うかもしれないけど、多かれ少なかれ

女性に興味を持つ年ごろだし、自閉症だからこそ独特の感性というか

思ったことをそのまま言葉や表情、しぐさに表してしまったり、笑顔が

難しかったり・・・

サム自身は悪気があるわけではないのだけれど、はたから見るとそれが

異様な光景として繰り広げられ、周りからどうしても浮いた

存在に見られてしまうことも。わたくし自身の経験でもあります。

でも、サムのすごいところは定型発達(健常)の女の子にアタックしていく

ことです。心も折れてしまうだろうし、そもそも自閉症のことを知らない

相手にそう簡単に声はかけられないだろうと思うのが普通?なようにも思います。

サムの独特の世界観や相手が引いてしまいそうなアプローチであったり

観る側としては「なんだ!コイツ」と思うかもしれないけれど、自分にも

何だろう?思い当たる節があるように思えて仕方がないのです。

相手からのアドバイスを真に受けて、そのまま突っ走ってしまったり

世間の常識や意図していることを知らず(曖昧な表現などを誤解して)

行動を起こしてしまったり・・・サムの行動は許されるものでないことも

あるけれど、わたくしとしては共感してしまうことも多いのです。

もちろん、描いているのはサムだけではありません。サムに翻弄され続けた

家族の姿も描かれています。

その中でのあるあるが「自閉症の親の会」です。

ふと、思うことが、ドラマでも描かれていましたが

親の会といってもその多くが母親が占めていることです。

多分、母親が一番、二人三脚のように共に自閉症の我が子に向き合っているから

だと思います。もちろん父親もまったく関心がないわけではないとは思いますが

どう向き合っていけばいいのか分からないのが実情ではないでしょうか?

そういう面では、サムの父親は本当に頑張っていたと思います。

隠し事のないオープンな一家ということにも惹かれました。

(実は母親には大きな隠し事があったのですが・・)

親の会が描かれる一方、残念ながら当事者本人による当事者会については

描かれることはありませんでした。アメリカは自閉症など発達障害については

先進を行っていると思っていたので、そこが描かれなかったのは

結構、複雑ではありました。

やはり、障害をモチーフにした作品にありがちな、脇役やエキストラに

障害を持った人(役)がほぼ、出てこない典型的なパターンの作品でした。

これについては、賛否があります。障害というものを描いているのに

主人公だけで、その脇役やエキストラのなかには障害を持った人(役)がいないのは

どうなんだろう?という放送作家や映画監督のコメントを聞いたことがあります。

シーズン2があるのならぜひ当事者会を描いてほしいなと。

当事者同士の男女の出会いの方が予備知識があるから打ち解けやすいし

独自の世界観にもお互い共感しやすいのではないかなと思うからです。

だからこそ、当事者会は当事者同士の男女の出会いの場ではないかと思うのです。

ですが、当事者会の特性上、プライベートでの会うことを主催者側が

よく思わなかったり、禁止しているケースも多いです。

なぜなら、トラブルを一番気にかけてしまうからです。

もし、お互いの関係がこじれた場合、ともに当事者会に顔を出せなく

なってしまうことが考えられるからです。

居場所を見つけたのに、当事者同士の関係がギクシャクしてしまって

居場所を失ってしまっては元も子もありません。

当事者会にリスクはつきものですが、お互いに人生とってプラスになること

なら段階的にもプライベートで会うことを認めてもいいような気もします。

話がずれてしまいましたが、自閉症の恋愛には相手の理解が不可欠で

それに、独特な世界にも嫌な顔せず付き合ってあげることが大切です。

もちろん、本人の努力も必要ですし、様々なことを経験し、吸収

していくことは大切です。サムはいろんな経験をし、成長していました。

親と当事者本人では考え方は違います。当事者本人の思いを尊重すること

が大切ですし、周りも温かく見守ることができればなお、いいのではと。

ちょっぴりホッコリもできるそんなホームドラマでした。

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2017.09.24(日)午後(ひる)2時~4時

宮津市福祉センターにて「ゆる~らしあ座談会」開催

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【凸凹の会】個人活動への移行について

地域医療・福祉、当事者会・家族会活動等に携わられる 皆さま、並びに当事者さま・家族さまへ いつもお世話になっております。 発達障害当事者で丹後地域で大人の発達障害の自助グループ「丹後地域当事者サークル よさの大人の凸凹の会」を主宰しております、藤原です。 皆様にお知らせがあります。 わたくし6月より丹後の凸凹個性家 『Kay(ケイ)』として丹後で個人活動をすることにしました。 それに伴い、「

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