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『まぜこぜ@たんご』から学ぶ、疲労しないイベントの作り方


先日、『まぜこぜ@たんご』が京丹後市の道の駅「丹後王国 食のみやこ」

で開催されました。

このイベントの特徴としては、丹後在住の介護福祉に携わるフリーランスの方が

偶然参加したという「まぜこぜ@大阪」に感銘を受け、またさらに、

たまたま出会った、丹後で自閉症啓発の活動をしている方との縁もあり

実現したイベントです。

ブルーライトアップをはじめとして自閉症啓発のイベントは多くは、

自閉症の子どもたちを抱える親御さんなどが主宰されているケースが多く、

丹後のブルーライトアップもいわば「親の会」の主催です。

でも今回の『まぜこぜ@たんご』は自閉症の当事者でもなければ、家族でもない

ただ『まぜこぜ@大阪』に感銘を受けた自閉症について何も知らない一個人が

主宰するという、とても画期的なことだったのです。

先ほども述べたように、主宰が当事者の親であるがために、自身も自閉症の子ども

を見ながら、イベントに携わるという非常に心労を伴い、イベント主催者が疲労してしまう

そういった懸念があります。

どうしてもイベントは主催者に負担が重くのしかかります。

それが、当事者であるがゆえにその負担が当事者にかかってしまって

イベントが成り立たなくなってしまっては元も子もありません。

以下にこのイベントの疲労しない仕掛けをあげてみます。

これは、ほかのイベントにも応用が効きます。

是非参考にしていただきたいことですし、わたくしも見習いたいと思います。

1.模倣したこと。

『まぜこぜ@たんご』は『まぜこぜ@大阪』を模倣することで

ゼロから作り上げる必要がなく、負担を軽減。

2.周りを巻き込んだこと。

主宰者の人脈により、自閉症の親の会はもちろんのこと、

ノルディックウォーキングの振興委員や「手話歌」のグループなどを

巻き込んでのイベントに発展。

さらに、介護福祉関係者の方も運営に携わり、

「参加者と運営の垣根を取っ払って巻き込んでいった」

ことは運営側の負担を軽くする仕組みだと思います。

(これは、行政が絡まなかったことで実現できたことでもあります。)

3.お金をかけなかったこと。

これも負担を軽くする仕組みの一つ。 (お金をかけて大々的にすることもできますが

お金をかけなくてもアイディアで楽しく面白いものにできます。)

4.ポテンシャルをそのまま生かしたこと。

「丹後王国 食のみやこ」という施設の集客性という

ポテンシャルをそのまま生かすことで、人を集めることへ

の負担軽減につながった。

また、主宰者の方の自閉症の当事者でもなければ

家族でもない「自閉症を知らない一個人」のポテンシャルがある意味、

オブザーバー(傍聴者)的観点でのエッセンスになり、

多角的な立場でのディスカッションができたことで、

自閉症を知らない方々にとっても有益なイベントになったことは、

関心のない人にも参加していただきやすい環境になった。

これを当会の活動に置き換えると、居場所の取り組みは

「つねよし百貨店」さまをメインで行っています。

「つねよし百貨店」さまはもともと地域のコミュニティスペース

というポテンシャルを持っており、それをそのまま生かすことで

自然と人が集まる仕組みができました。

また、スペースを無償で提供いただくことで、お金をかけず

居場所をすることができました。

また、凸凹視察団という取り組みでは、他の当事者会に行くことで

周りを巻き込み、うちが独自で当事者会を催すよりも

負担が軽減されることが期待でき、視察先の当事者会のポテンシャル

をそのまま生かすこともできます。

また、「凸凹しぇあはあと」というマガジンも同じく、

周りを巻き込み協力者さまのポテンシャルをそのまま生かした結果、

素晴らしいものに仕上がりました。

今後の取り組みをしていくうえで、このような仕組みは、

主宰者の負担軽減につながるだけでなく、素晴らしいものを

作り上げることができる可能性を秘めていると思います。

ぜひぜひ、皆さんどしどしご意見ください。

一緒に作り上げていきましょう!!

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地域医療・福祉、当事者会・家族会活動等に携わられる 皆さま、並びに当事者さま・家族さまへ いつもお世話になっております。 発達障害当事者で丹後地域で大人の発達障害の自助グループ「丹後地域当事者サークル よさの大人の凸凹の会」を主宰しております、藤原です。 皆様にお知らせがあります。 わたくし6月より丹後の凸凹個性家 『Kay(ケイ)』として丹後で個人活動をすることにしました。 それに伴い、「

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